フォトリーディングのイントロ講座を受けてきた

しばらくぶりの更新です。繁忙期真っ最中で、本を読む暇も、ブログを更新する暇もありません。

そんなわけで、もっと時間を有効に使いたいと思い、フォトリーディングのイントロ講座を受けてきました。

フォトリーディングとは、ご存じの通り、勝間和代氏が著書の中で紹介したり、神田昌典氏が日本に持ち込んだりで、ここ数年注目されている速読法のこと。厳密に言えば速読法だけではないんだろうけれど。

自分自身、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』は以前軽く読んだことがあって、なんとなく方法論の全体像は掴んでいるつもりでした。要するに、先に全体像を掴んでから読んだ方が早いよね、目次やらを活用して予習して、その後、写真を撮るようにパラパラとめくって、その後で欲しい情報にアプローチを掛けると。

でも、そもそもそれって自己啓発本など「本を通しての言いたいことがはっきりしている、むしろタイトルや前書きに凝縮されているものが多くて、小説など流れや文脈を楽しむものには適さないし、探すことは出来ても頭に残らないんじゃないか」というのが、個人的に使いこなせていないというか、しっくり来なかったところ。

方法論としては、TOEICの長文の攻略法と似ているのかなと。あれも確か素直に文章を全部読むんじゃなくって、問題やリード文を先に読んで何を言っている文章かを掴んでから、文章自体は探すだけというアプローチだったので、探すことは出来ても、結局要約することが出来なかったり、問題を解き終わったら全て忘れる、ってのがざらなわけで。

そんなこんなで、受講してきたのですが、自分がイメージしていたことと異なることが多々あったので、以下にまとめておきたいと思う。これもアウトプットなので大事なことかと。

(1)読み方を使い分ける
意外だったのは、全ての場面においてフォトリーディングを推奨するわけではないと言うこと。この場合のフォトリーディングは、パラパラとめくる狭義の意味での行為のことを指していて、広義のフォトリーディング(つまりはフォトリーディングホールマインドシステム全体を指す)を指しているわけではない。つまり、まず「目的をもって本を読むこと」を中心にしていて、そのために普通に読むこと以外にフォトリーディング、ディッピングやスキタリングなど?の方法を使いこなしましょう、というのがメインだということ。

(2)目的を意識する
全体の流れとしては、その本から何を得たいのかなど目的を定め、集中力を高めて、目次などを見て下準備をし、フォトリーディングをして、問いかけをして復習し、その質問を使ってフィルタリングをかけながらもう一度読むなどして活性化をする、というもの。パラパラと高速にめくるフォトリーディングの場面ばかり注目されるけど、むしろ目的を意識することと、復習・活性化のプロセスの方が大事なのではないかと思う。

(3)潜在意識
あとは、潜在意識を意識的に活用するというしくみ。フォトリーディング時に高速で探すのではなく、潜在意識の方に一度インストールしてから、質問を通してピックアップするというのが根幹のようです。
潜在意識というのはすごいもので、例えば、今、部屋にいるとして目をつぶって、「黄色の物はいくつくらいあるだろう」と考えてから目を開けると、黄色い物ばっかり目に飛び込んでくる。つまりは、無意識のうちに脳が情報を処理していて、それを意識すれば取り出せると言うことらしい。脳はすごいのね。

イントロ編だったため、全体像を掴むことと、集中法などがメインで、おそらくミソであろう復習と活性化はメインの講座を受けた方が身につくのだと思う。

ただ、最後に改めて書くと、フォトリーディングは速読法というよりは、むしろ情報検索法であったり、情報活用法であったり、さらに言えば脳の活用法であって、対象として適した物とそうでないものがあるようだ。つまり、ビジネス書や自己啓発的なもの、専門書など「情報を仕入れる為の書籍」に活用すべき方法だと思う(あとは日頃の書類など)。つまり、読書自体が「目的」であったり、楽しむものは適さず、あくまで「書籍を手段として用いてそこから情報を収集する」ために活用すべき方法なのだとおもう。だから、小説を楽しみたい場合は普通にのんびりと読書をすれば良いわけで。

あとは、活用すると「本を読む」こと以外にも広がるんだとか。そのあたりは、もう一度本を読み返すなり、都合が付けば講座に参加するなりしてみようと思う。