バルサのサッカーは別格だ

玉乃淳というサッカー選手を知っているだろうか。厳密に言えば、元選手だけれども。

あのフェルナンド・トーレスアトレチコユースで一緒にプレーした選手で、ヴェルディに戻ってきたときには、ちょっとした救世主扱いされていた選手だ。現役であれば26〜27歳と脂がのっている世代(余談だけど僕と同い年)。

でも、結局はフィジカルトレーニングをいやがって、結局天才少年の域を脱せず終わってしまったというところ(僕の理解では)。このあたりはサポティスタの記事(http://supportista.jp/2009/07/news03091242.html)に詳しく載っている。

そんな彼が、最近サッカージャーナリストとして第2の人生を歩んでいる。

クラシコから今回のクラブワールドカップにかけてバルサ関連の記事がたくさん出されていたが、彼の論考が一番良かったのではないかと思う。4−3−3や3−4−3などのシステム論や、ディフェンスラインからパスをつなぐサッカーをすることがイコール、バルサにつながるし、それが一番魅力的なサッカーだというある種の空気に対抗して、バルサと違う哲学でバルサを超えようとしているモウリーニョを評価している視点は的確だし、バルサのまねをしてもあくまで量産型の域を出ないのはその通りだ。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/1112/spain/text/201112120003-spnavi.html

さて、そんな訳で、今日クラブワールドカップバルセロナ対アルサッド戦を見てきた。

テレビではなく生で見て思ったのだが、「バルサはおかしいだろう」ということ。

パントキックを一度もしないゴールキーパー

ディフェンスラインからショートパスをつなぎ、自陣では基本的に2タッチ以内で回す。

ロングボールもショートパスも、トラップがぴたっと足下に止まる。

ワンツーがきれいに決まる。

マイボールの時から次どこにボールがくるかを考えて動いているから、相手ボールもセカンドボールもすぐに取れる。

あれは長年同じチームで、幼少期からたたき込まないとできないし、とうていまねできるものではない。

まねしようとしても結局は劣化コピーの域を出ない。

そんなことを痛感したし、改めてバルサのすごさを思い知ったのでした。